実 績

2015年 健康診断事業の実施状況

2015年4月1日から2016年3月31日までに実施した健康診断の受診者総数は 936,484人(表1)であり、1982年度以降過去最高の受診者数であり、2009年以降毎年増加している。

表1:健診種目別件数
事業所数 健診人数
定期検診 28,767 506,205
特殊健診 14,185 164,031
生活習慣病健診 29,961 266,248
合 計 72,913 936,484

2015年の健康診断の種目別割合は、(図1)に示す通り、事業場数では生活習慣病健診41.1%、定期健診39.5%、特殊健診19.5%となっている。 (図2)健診人員で見ると、定期健診54.1%、生活習慣病健診28.4%、特殊健診17.5%であり、半数以上は定期健診の受診であった。

図1:健診種目別実施事業所数割合

図2:健診種目別実施健診人数割合

※各図表の構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100%とはならない場合があります。

2013年以降では若干増加傾向であるが、2015年の定期健康診断の受診者数は506,205人で前年より17,071人(前年比3.3%)の減少であった。

2015年 健診項目別有所見率について

労働安全衛生法における定期健康診断の必須項目である身体計測(BMI)、血圧測定、尿検査等の実施者が多く、他の健診項目別の実施状況においては(表2)の通りである。

表2:生活習慣病健康診断 検査項目別有所見数
有所見数(人)
健診項目 男 性 女 性 合 計
BMI 89,675 39,902 129,577
腹 囲 71,193 10,823 82,016
胸部X線検査 17,091 6,710 23,801
血圧測定 117,331 33,730 151,061
貧血検査 21,500 18,210 39,710
肝機能検査 38,284 5,215 43,499
血中脂質検査 109,510 48,013 157,523
尿蛋白検査 6,253 2,752 9,010
心電図検査 27,575 10,104 37,679
糖代謝検査 22,333 6,248 28,581
血圧測定 100,862 31,536 132,398
心電図 36,222 12,179 48,401
胸部X線 20,508 7,407 27,915
胃部X線 18,238 7,147 25,385
眼底検査 5,939 2,055 7,994
血液一般 40,830 26,986 67,816
肝機能 57,244 11,109 68,353
血中脂質 139,879 56,857 196,736
糖代謝 42,098 10,513 52,611
痛 風 40,069 1,526 41,595
腎機能 21,753 21,032 42,785
便潜血 8,006 2,843 10,849

性別、健診項目別に有所見率(要観察、要精検、要医療、治療中の割合)をみると有所見者の率が高い健診項目は血中脂質検査で60.5%であり、次いで血圧測定41.0%であった。 性別においても男女とも最も高いのは血中脂質検査 [参考] *1(男性64.1%、女性53.7%)であり、次いで血圧測定 [参考] *2(男性47.1%、女性28.3%)、BMI [参考] *3(男性36.1%、女性33.4%)であった。 一方、男女による差異が高い項目は腹囲(男性42.1%、女性13.3%)、肝機能検査(男性21.5、女性5.7%)であり、男性においての生活習慣の偏りが多いことが窺えた。

図3:生活習慣病健康診断 性別・検査項目有所見率

図4-1:生活習慣病健康診断 性別・検査項目有所見率(生理学検査)

生理学的検査で有所見率が最も高いのは男女共に血圧測定(男性49.0%、女性33.1%)であり、次いで高いのは胃部X線検査(男性20.0%、女性21.1%)であった。

図4-2:生活習慣病健康診断 性別・検査項目有所見率(血液検査)

血液検査で有所見率が最も高いのは男女共に血中脂質(男性68.4%、女性60.0%)であった。また、他の検査においては概ね20%前後であった。

図4-3:生活習慣病健康診断 性別・検査項目有所見率(尿検査・便潜血検査)

尿検査、便潜血検査で有所見率が最も高いのは男女共に腎機能(男性10.6%、女性22.2%) であり、特に女性においては男性の2倍以上と高率であった。

[ 参 考 ]
血中脂質検査
有所見基準*1
LDLコレステロール 〜59 または120〜(mg/dl)
HDLコレステロール 〜39 または120〜(mg/dl)
中性脂肪 〜29 または150〜(mg/dl)
血 圧
有所見基準*2
収縮期 130〜(mmHg)
拡張期 85〜(mmHg)
BMI
有所見基準*3
〜18.4 または 25.0〜(kg/m²)

2015年 作業環境測定の実施状況

2015年に作業環境測定を実施した事業場の総数は、790事業場所で、首都圏を中心に青森県から大阪府までの1都・2府・18県に及んでいる。 作業環境測定を実施した単位作業場所の延べ数は、5,566単位作業場所で、前年と比較すると、747単位作業場所の増加となった。実施項目別の延べ作業場所数については、 (表3)に示すとおりである。

表3:作業環境測定実施項目別の延べ作業場所数
有機溶剤 粉じん
(石綿を除く)
石綿 非金属類 金属類
(鉛を除く)
騒音
作業場数 2,059 1,076 0 1,615 332 27 457
対前年増減数 88 29 0 657 17 ▲10 ▲34

実施項目別の状況では、有機溶剤が全体の37.0%、非金属類が29.0%、粉じんが19.3%で、この3項目を合計すると、 実施全単位作業場所の約85%を占めている。(図5)

図5:作業環境測定実施項目別作業場数